超絶大失恋を機に東京に住むと決めたのは2013年のこと。まさかその4年後に自分でお店をやるとは思っていませんでした。大学時代のアルバイトでコツコツ貯めたお金を元手に上京。立川に住まいを見つけ、就職した先は神楽坂でした。
中央線は行きも帰りも毎日激混みで、スーツとヒールで1時間立ちっぱなしは泣きたくなるほど辛かった。半年くらいたち、慣れ始めたころに同期とよく飲みに行く馴染みの居酒屋ができました。
〈神楽坂ベーシック〉の元マネージャーとはそこで知り合いました。当時私は毎日手作りのお弁当を持って出勤していて、同期が「お弁当いいなー」って言っていたのでその子の分もたまに作ってあげました。それを見た元マネージャーから「料理もお酒も好きなら一緒に働かない?」と誘われました。その時の私はずっとお客さんとして飲食店に行きたかったので飲食店では絶対働きたくないと思っていました。でも仕事を辞めてしまい、働き口を探している時にバイトでもいいよと言われ一旦働いてみることに。
そして26歳、まさかの独立の話に。あんなに働きたくないと言っていた飲食店が楽しくてしょうがなくなっていました。すぐ親を説得しに帰省しましたが猛反対されました。何日間か粘り強く話し合い、最終的には応援してくれることに。わたしも頑固な性格、粘り勝ちです(笑)。でもいざやると決めたものの、経営の勉強なんてした事もないので周りの先輩達に聞きまくり、東京都の若手起業支援課にも通い、それは必死でした。
そして27歳でオープン。そこからあっという間に3年が経ち気付けば30歳。20代を振り返れば、我ながら大きな決断をしたなと思います。辛い事もたくさんありましたが後悔はありません。人生何があるか分からないし、どこにどうきっかけがあるかわからないもんだなと感じた20代でしたね。でももう一回戻れるよと言われても戻りたくはないかな(笑)。
これからもいろんなことにチャレンジしていきたいと思います。
(神楽坂 BASIC 瀬口祐貴子)
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